福が居る
あんこ屋の流儀

  1. 福が居るあんこ屋の流儀

水にこだわる、



素材にこだわる

ひときわおいしいあんこは、
軟らかなおいしい水から生まれます。

北海道旭川の大雪山国立公園に指定されている大雪山系(※)。
山の麓に降り積もった雨雪が染み渡り、大地から川へとつたって福居製餡所の地下に辿り着きます。その名水をくみ上げて濾過。
純度が高く低温で軟らかいこの水は、素材の力を余すことなく抽出でき、素材本来の味を邪魔しないため、豆洗いから焚き上げまでの仕込み水として使用しています。

※百名山の1つ、大雪旭岳。北海道の中央に位置する巨大な山塊で、最高峰は旭岳(北海道最高峰2,290m)。アイヌの方はヌタップカウシュッペ(神々の山)と呼称し敬っていたそう。大雪山界隈は平成の名水百選に選ばれた名水が湧き出る地として知られています。

水分量を極めることで、
ひときわおいしいあんこが
生まれます。

生あん製造最終工程で、あん粒子に付着している糊化澱粉、タンニンなどの不純物を水に晒し除去。その後油圧式の圧搾機により上からのプレスを加え、一定の水分量(水分計62~63%)前後に調整。この脱水加減があんこの味や風味、色つや、舌さわりにも影響するため、豆の品種や具合に適する加減で脱水しています。

北海道産小豆や国産豆、
プラントベース素材を中心に
選りすぐり。

あんこの素材は小豆だけではありません。様々な豆だけでなく野菜や葉菜、果実、種実や調味料にお茶などの副材料等々、その年の気候により作柄も品質も異なるため産地も選びながら、熟煉職人の目と手選別によって選り分けられた、高品質の安心安全な素材を見立てています。

旭川を中心とする北海道上川地方は、肥沃な土壌と寒暖差の激しい気候特色から、十勝地方と並ぶ良質な小豆の産地として知られています。福居製餡所で主に使用している“しゅまり小豆“は、上川地方の特色にあった品種として開発され、平成9年から本格的な育成が始まったばかりの新品種で、正式には「十育140号」と言います。
この小豆は、十勝地方などで育てられている「エリモショウズ」「キタノオトメ」等よりやや小粒ですが、両品種と比べても遜色のない、それ以上の鮮やかな餡色(赤紫色)と上品な香りが特徴で、関係業者からも高い評価を頂いています。
福居製餡所では地元製餡業者の立場として、品種開発当時から生産農家数や耕地面積の拡充を進めるなど、他社に先駆けて業務に携わってまいりました。その結果、現在では特に地元生産農家様にも契約栽培のご協力をいただいており、原材料の育成の段階から徹底した安全管理がなされております。

手間ひまかける



昔ながらの伝統製法

毎日、豆の顔を観ながら、豆のご機嫌を伺い「おいしくな~れ」という想いをこめます。

生あんをいい按配に仕上げるのがおいしさの秘訣。豆の種類、気温室温や水温・湿度や天候によっても焚き上がりまでの時間は都度変わるため、繊細な職人の技を活かした焚き加減の微調整が欠かせません。水の量や炊き上げる時間も1分単位のタイミングで炊き具合を見極めて仕上げます。さらに香り・色を観て味見した時のざらつき(粒度や粘度)を匠の五感でチェック。経験を積んだ長年の職人技が光ります。

見た目、触感、粘り具合、素材に合わせて1つひとつ五感を研ぎ澄ませ、見極めます。

いい状態の生あんができていることが必須。ベースとなるその生あんに様々な食材を組み合わせて、食感・香り・色や味わいに変化を付けたり、季節を感じることができるバリエーションを創り出すため、職人が「狙った糖度とかたさ」を基準に、長年の経験に培われた五感と勘どころで調えます。素材が異なると仕上がりも変わるので、1つひとつ見極めて煉り上げ仕上げていきます。

機械では作り出せない味わいがあると信じ、多くの作業を人の手が担います。

機械では決してつくり出せない味わいがあるという考えから、あんを焚く・煉りあげる・1つひとつの製造工程を管理しカルテに記録することだけでなく、パッケージに包み仕上げるのも手作業というこだわり。つくり手のモチベーションが福居製餡所の「たのしいうれしいやさしいあんこ」の品質を生み出す鍵になると考えています。全スタッフが気持ちを1つに、お客様においしさを届けようと頑張れる環境づくりを心掛けています。

小ロット生産、



OEMカスタムメイド

「小ロット・高品質・適正価格」で企画開発・製造し、お客様のニーズを実現します。

プライベートブランド品としてのコンシューマー製品や、オリジナルの業務用製品制作、既存商品のリニューアルなどをお客様のニーズに沿って作り上げます。自社の製造ラインだけでなく、様々な関係企業さんと共に商品の企画開発をも実施。小ロットから対応しているので、スピーディーに試作を行いたい方にもおすすめ。また弊社工場直結の小売り店舗やオンラインショップを活用して試作品を販売し、 フィードバックをすることも可能です。